営業中にもかかわらず、B氏からのA子さんに対する暴行は続いた。A子さんは2度めの出勤ということもあり細かいミスはあったが、殴られるような理由は思い当たらないという。
「殴られた衝撃で耳がキーンとなっていて、店内にはBGMも流れているのでBの小声の指示が聞き取りづらかった。そんな状況だったので反応が遅れてしまうことがあり、『聞こえんかったら聞き返してくれればいい。もう一度お願いしますと聞き返してくれたら普通に言う』と言われました。でもその通りに『もう一回お願いします』と言ったら『お前ちょっと裏来い』って裏に連れて行かれて、『お前何回言わすん』とまた殴る蹴る。Bの言っていることが全然理解できず、途中からは理由もよくわからなくなっていました。私を裏に呼ぶ時は毎回シャドーボクシングをしていて、それも怖かったです……」
「たのしみやなぁ。パーティーやなぁ」
A子さんが殴られている間も、「中華そば 堀川」には行列ができ外には待っているお客さんが数多いた。それでもB氏は、ラーメンを作る手を止めて接客中のA子さんを「ええから来い」と裏に引っ張っていき、まるで殴ることを優先しているようだったという。
「Bは傲慢な性格で、自分が一番正しくて偉いんだと思っている様子でした。私だけでなく、お客様を見下すような言動もたびたびありました。口コミサイトで『店主の態度が悪い』とよく書かれていますが、実際自分が気にいらないお客様には平気で舌打ちをしますし、『うちのラーメン食べても味が分からない客なんだから』という発言には驚きました」
5日は11時の開店から16時の閉店まで、A子さんは約5時間にわたって断続的に暴行を受け続けた。しかし営業終了が近づいたころ、B氏はさらに衝撃的な発言をした。
「Bは私に対する怒りを抑えきれない様子で『もうすぐ営業終わるからほんまに楽しみにしとけよ。パーティするからな』と笑いながら言われました。閉店が近づくと、ラーメンを作っている時も『もうすぐやなぁ、たのしみやなぁ。パーティやなぁ』とぼそぼそ呟いていました。私はBのパーティという言葉に嫌な予感はしていましたが、閉店後にその意味を思い知りました」
そして「中華そば 堀川」の閉店後、A子さんをさらなる地獄が待っていた。
#2へ続く。
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