食品加工メーカー・日本ハム(大阪市)のソーセージ「シャウエッセン」。1985年の発売から愛されるロングセラーだが、2022年2月1日からある部分が見直されることになった。
それが、包装の大きさ。これまでは縦245mm、幅150mmだったが、新しい包装では縦175mm、幅150mmになることのこと。プラスチックの削減を目的としたものだという。
見比べると、これまではシェフの帽子のように細長く、上部の縦じまの部分を店頭で結んでいたが、新しい包装ではより長方形に近い形となる。袋の隙間が減ってコンパクトになった印象だ。
日本ハムの担当者によると、包装の大きさが変わるのは発売以来、初のことではないかという。
ソーセージの包装…上部をなぜ結ぶ?
環境に配慮した取り組みだが、その一方で気になることもある。販売店ではこれまで、包装の上部をテープで結び“巾着”のようにして、パンパンに膨らんだ状態で並べられていた。
包装がコンパクトになるとこれは難しくなるが、そもそもこの取り組みにはどんな意図があったのだろうか。日本ハムの担当者にいろいろと聞いてみた。
――シャウエッセンの包装を変更するのはなぜ?
弊社は社内目標として、2030年にありたい姿を策定するとともに、自社の強みを活かし優先的に取り組むべき5つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。そのうちの「持続可能な地球環境への貢献」において、化石燃料由来のCO2排出量46%以上削減、および環境配慮型資材の使用や包装資材などの使用量削減を掲げています。この取り組みの一環として、主力ブランドである「シャウエッセン」の包装資材を削減することになりました。
――プラスチック使用量はどの程度削減できる?
シャウエッセン2B(2袋バンドル)で、従来品と比べて28%の削減となります。重量でどの程度削減できるかは、具体的な表現はしておりません。
――これまでの包装が縦長で巾着だったのはなぜ?
商品を大きく見せるなど、見栄えをよくするために始めたものでした。長年かけてお客様から親しまれた包装形態であるため、これまではそのタイプで発売してきました。