学研の『ムー』みたいなことを、学校でやっちゃう
JxJx こうやって僕らに話して終われば、普通の楽しい同級生なんですけど、そこで終わらないのが岡宗秀吾で。学校の廊下に貼る壁新聞に、こういう不思議な話を書いて、メディアとして発信してたんですよ。
岡宗 友達に言ってるだけじゃないからね。学校の生徒全員に伝えようとしてたから。
JxJx 学研の『ムー』みたいなことを、学校でやっちゃうんです。
ナオヒロック 自前でな。
岡宗 当時、オカルト・ブームだったしね。ユリ・ゲラーが流行って、妹がフォーク曲げたりしてたし、徳川埋蔵金ブームもあって。
堀 いまだに、会議で3回に1回は「徳川埋蔵金探し」の企画出すよね。
岡宗 俺ね、一番したいのは埋蔵金探しやねん……って、そろそろ第1部終わりなんですが、お2人、どうですか? 最後に「これは言うときたい」ってこと、ないですか?
JxJx 『煩悩ウォーク』、めちゃくちゃ面白かったです。
岡宗 ありがとうございます!
朝立ちや 小便までの 命かな
JxJx 同級生とかそういうのを抜いても、読み物としてめちゃくちゃ面白くて、読んでて、文章がシュウゴの声で再生されてくるんですよ。これってつまり、一番リアルなグルーヴが入ってるってことだなって思うんですよね。岡宗秀吾って人の本当にリアルなノリ、センスが間違いなく120%入った本だなって思って。そこがすごくグッときましたね。
ナオヒロック 僕は小3からお付き合いさせていただいていまして、自分の話で申し訳ないんですけど、小4のときお父さんが亡くなって母子家庭になるんです。それで、シュウゴくんの家庭にすごく優しくしてもらってまして。小5のときに、京都に一泊旅行に連れていってもらったんです。京都のことはあんまり覚えていないんですけど、一つだけすごく覚えてることがあって。朝起きたらシュウゴが「よっちゃん、俺、朝立ちしたわ」って言って、「朝立ちや 小便までの 命かな」って言ったんですよ。それをすっごい覚えてて。大人になって、それは江戸川柳だとわかって。小5の子が江戸川柳を詠んだってことが衝撃でしたね。
JxJx 小学校の頃、オナニーの仕方をクラスの全員に教えてたの、シュウゴです。「本当はこうやってやるんだよ」って(笑)。
岡宗 オナニーに関しては、俺はすごかった。
JxJx シュウゴから発信されて、大人になっていくというのがあった。
ナオヒロック アハハ。でもそこに集約されてるね。
岡宗 そんなところで、第1部終了です(笑)。ありがとうございました!