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そっくりさんも登場する“新庄フィーバー”

 ほぼ時を同じくして、ファンの中には黒の革ジャン、襟を立てたワインレッドのシャツを着た新庄監督の“そっくりさん”自称「BIT BOSS(ちょっとだけボス)」も登場。周囲をざわつかせた。

BIG BOSSの“そっくりさん”? BIT BOSS 

 BIT BOSSは「少なからず本家を意識してみたのですが、似てます? 身長は4cmくらい僕の方が高いんだけど、足の太さやガタイの良さが全然違う。やっぱオーラもありますよね」と話していた。

 本家のBIG BOSSは左手に2つの腕時計、右足だけオールドスタイルと格好こそ奇抜だったが、球場に入るとガラッと指導モードに切り替えた。

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指導は打って変わって真剣そのもの 

 センターの位置からウォーミングアップする選手を見守り、その後は自ら身振り手振りを交えて走塁を指導。しばらくすると隣接するブルペンに移動し、今季から投打の二刀流に挑戦する左腕・上原健太らの投球に熱視線を注いでいた。

眼光鋭いBIG BOSS 
 

精力的な練習参加…メディアも狙いは新庄

 昼食を挟んだ午後も、ノックを受けたり走塁練習をしたりする選手に声を掛け、時折自らトンボを手にグラウンドの土をならしていた。

時にはトンボ掛けも自分の手で…

 午後4時すぎ、出入り口に集まったファンの声援を浴びながら、三輪オートバイにまたがり球場を後にした。名護市までの道のりは、球団関係者の車両が前後を挟み安全運転。あえて遠回りして一軍キャンプ場前に集まった観衆に手を降るファンサービスも見せた。

 この日のかいぎんスタジアム国頭には、新庄氏の現役時代の盟友・亀山つとむ氏や森本稀哲氏、日ハムと阪神でプレーした今成亮太氏らの姿もあり、ファンやマスコミと共にBIG BOSSの行動に合わせて大移動していた。

盟友でもある森本稀哲氏 

 選手取材もそこそこに、ほとんどのカメラがBIG BOSSに向けられていたように見えた。

カメラに囲まれる新庄BIG BOSS 

 初めて二軍のキャンプ場に来たという村在住の男性はこう語る。

「日ハムの二軍キャンプにこんなに人が集まるとはね。まあ僕も新庄さんが見たくて来たんだけど。スタンドから『おかえり~』と声を掛けたら笑顔で手を振ってくれた。前任の栗山さんは少し無愛想なところもあったけど、新庄さんはファンサービス全開で応援したくなるよ」

 フィーバーぶりには取材に訪れたスポーツ紙の記者もこう語る。

「本人が言うように主役はもちろん選手なんですが、新庄さんを追わないわけにはいかない。急にどこで何をするか分からないし、行動一つ一つがニュースになる。各社、力の入れ方が違います」