10トンを優に超える巨大ダンプカーや、トレーラー操作もお手の物。コロナで停滞続く物流を支えるのは彼女たちだ!
日本舞踊の講師からトレーラー運転手へ――佐々木梨乃さん(27歳)
名取の資格を持っていて、前職は日本舞踊と着付けの講師をしていました。今は25トン以上のトレーラーを牽引しているので、ギャップがすごいですよね。北海道から沖縄まで、全国に青果やお肉などの食品関係を運んでいます。
父が高知で「佐々木物流」という会社を経営していて、生まれた時から身近にトラックがありました。転機になったのは父の大病。父を支えたくて、最初は父の助手としてトラックに乗り始めたんです。でも、着付け教室との両立が難しくなってきて、迷いなくトラックを取りました。
父も兄も大反対でしたが、手仕事を全部丁寧にこなしていったら男性社会ながら認めてくれる人も。体力と根性はあるほうだと思いますね。新年早々腰を痛めちゃって、今、ぎゅうぎゅうにコルセットを締めてはいるんですけど……私にはこれが天職なんです。もし、結婚して娘が生まれて、継ぐと言い出したら猛反対しますけどね(笑)。
写真=深野未季/文藝春秋
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