現在放送中のNHK朝の連続テレビ小説『わろてんか』は、「笑いで日本中を明るくしたい」と心から願う女興行師の一代記。舞台は明治から大正にかけての大阪である。
ヒロイン・藤岡てんを演じるのは葵わかな(19)。大きな瞳が印象的な注目の若手女優である。11月某日、撮影の合間を縫って取材に応じてくれた。
芝居を離れた葵は、てんのようにおっとりしたゲラ(笑い上戸)な女性ではない。言葉の一つひとつを慎重に選びながら、質問に対して理知的に答えてくれた。
「最近のお気に入りは、『死んでしまう系のぼくらに』など最果タヒさんの詩集。(中略)詩は『分かるようで分からない位がいい』んです」
そんな葵に、共演している“3人のイケメンたち”松坂桃李(夫・北村藤吉役)、高橋一生(元許嫁・伊能栞役)、濱田岳(幼馴染・武井風太役)について聞いてみると……。
「3人とも魅力的です。こんなに素敵な3人から好意を持ってもらえるてんは幸せ者です」
そして、こう続ける。
「女性キャストやスタッフさんの間では、『3人の中から結婚相手に選ぶなら誰?』という話題で盛り上がることがあるんです。意外かもしれませんが、実は、『和気あいあいと暮らせそう』という理由で、風太さん(濱田岳)が一番人気なんですよ(笑)」
では、自分が結婚相手に選ぶなら?
「私は……、この3人には申し訳ないのですが、すべての男性キャラクターの中であれば……」
葵が挙げた名前は、ドラマ前半で早逝してしまった兄・新一(千葉雄大)だった。その理由やドラマに懸ける思いなど、葵のインタビュー全文は「文藝春秋」1月号に掲載されている。