食品ロス削減に貢献。岡山市の駅弁メーカーが、製造する時に出る食材の切れ端などを自動販売機で販売する取り組みを始めた。
味は駅弁と同じ「安く買ってもらえたら」
戸田奈沙記者:
こちらの自動販売機に300円入れると、海老の塩焼きが出てきました。冷凍です
自動販売機から出てきたのは、大きな3匹のエビ。実はこれ…。
三好野本店・加賀幹夫執行役員:
弊社はおせちを年末やっていたが、仕入れすぎたものを“訳アリ”という形で出している
岡山市の駅弁メーカー三好野本店。本社前に設置した自動販売機には、海老の塩焼きのほかにサーロインステーキや焼きアナゴの切れ端も。全て駅弁を作る時に出たものだ。
実際に販売しているアナゴの駅弁をみると、使っているのは中心の大きな部分。端の部分は食品ロスとなるため、まとめて販売することにした。
サーロインステーキも形が悪い部分は駅弁に使わないため、通常は廃棄になるという。
三好野本店・加賀幹夫執行役員:
きょうの出荷が「この弁当は1000個」とか決まっているが、1000個ぴったりに材料を用意することは不可能
三好野本店・加賀幹夫執行役員:
ちょっとでもロスを無くすことと、地元の人に安く買ってもらえれば。味は製品(駅弁)と一緒なので
調理も簡単!9種類のグルメが300円で
食べるときは、ラップをのせて電子レンジで加熱するだけ(※自然解凍のものもある)。
現在販売しているのは9種類で、全て300円。えびめし、ブリの照り焼き、黒毛和牛のしぐれ煮などがある(※食品ロスの状況で商品は変化)。
三好野本店では、今後好評であれば自動販売機の台数を増やしていきたいとしている。
(岡山放送)