「避難訓練を実施できていませんでした」
同社は全工場で3カ月間の生産停止を決めたが、「3カ月で安全管理体制を立て直すのは難しい。同じことが繰り返されてしまうのではないか」と、同社関係者は懸念する。
三幸製菓に安全管理体制について聞くと、概ね次のように回答した。
「お亡くなりになった深夜清掃作業員の4名の方については避難訓練を実施できていませんでした。火災報知機などの設備の稼働状況に関しては、火災により設備が消失しているところではありますが、現在調査中です。(新崎工場の火災後、修理業者に)安全確認・復旧に向けての作業工程の協議をする中で、目標日時として『5日』と伝えた事実はあります。
荒川工場敷地内にて焼・味付工程の味付乾燥機設備内のせんべい屑焼損のインシデントがこれまで複数回発生しており、その度に消防当局の指導のもと、工程の安全性の向上に努めてまいりました。それにもかかわらず、今回の事象が発生したことを大変重く受け止めております。今後、専門家を交えて改めて厳しい検証を行い、本件の原因究明と再発防止策の策定および執行に向けて取り組んでまいります」
だが三幸製菓の工場の問題点はこれだけではなかった――。
そのほか、同社の荒川工場で使っていたコンベアの素材、火災の背景にあった徹底したコスト意識など、詳しくは2月22日(火)12時から配信中の「週刊文春 電子版」、および2月24日(木)発売の「週刊文春」で報じている。
文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。
※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。