日本中が熱狂したガールズグループオーディション「Nizi Project」。YUNAさん(18)も、アイドルを夢見てオーディションに参加した1人だ。当時、弱冠16歳とは思えないハイレベルなダンスと歌唱力を披露し、ファイナルステージまで勝ち進んだ。しかし彼女は、NiziUとしてデビューできなかった。
そんなYUNAさんが、オーディション終了から約1年半の時を経て、日本での芸能活動を本格化。現在は、ABEMAの恋愛リアリティショー『彼とオオカミちゃんには騙されない』に出演中だ。「Nizi Project」終了後、彼女はどんな想いを抱いていたのだろうか。“日韓マルチタレント”として歩み始めたYUNAさんの“本音”に迫る――。(全2回の2回目/前編から続く)
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オーディション後は「歌うのも踊るのも怖かった」
――練習生3年目で受けたNizi Projectのオーディション。当時はどんな心境でしたか?
YUNA オーディションを受ける少し前から「私は本当にアイドルになりたいのかな?」「私の進む道はこれでいいのかな?」と迷っていました。
練習生になって1、2年でデビューする人もたくさんいる中で、なかなかデビューできないことに焦っていたんですよね。練習生の期間が長くなればなるほど「ここまで続けたんだから辞めちゃいけない」と思って、義務のように歌やダンスをするようになってしまって……。
ほかのメンバーは、「絶対アイドルになりたい!」って純粋な気持ちでオーディションに参加しているのに、私は「長年練習生をやってきたんだからうまくやらなきゃ」という強迫観念にとらわれていました。だからうまくパフォーマンスができず、スランプの真っ只中でしたね。
――ちょうど苦しい時期だったと。
YUNA 本当に。もう自分に全然自信が持てなくて。実は私、リアルタイムでオーディションの放送を見られなかったんです。SNSも怖くて開けませんでした。「自分の自信がないところを攻撃されそうだな」って予想がついてしまって……。
実はオーディションのあと、歌ったり踊ったりすることも怖くなってしまって、家族と相談して「一旦、これまでの仕事から離れよう」となったんです。