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「なんとなくマンガを描いてSNSに投稿したら、思った以上に読んでくださったので…」 新藤たそが関西の若リーマンの‟ゆるい笑い”を描くワケ

新藤たそさんインタビュー#1

2022/03/14

source : ライフスタイル出版

genre : エンタメ, 読書, 娯楽

note

――面白いお友達が多そうですね。

新藤 はい。みんな、めっちゃ面白いです。

――小林たちの間で交わされる関西弁の響きが柔らかくて癒されるのも本作のポイントだと思います。関西弁でネームを描くことのメリット、あるいは難しい点とかってありますか?

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新藤 苦労は今のところないんですけど、関西圏出身じゃない方から、「関西弁が好きになりました」という感想をよくもらうようになったので、関西人としてはそれが嬉しいです。

――関西親善大使みたいなものですよね。ちなみに、お気に入りの関西弁はありますか?

新藤 「しばくぞ」とか結構、好きです。

こだわりはなく、好き勝手に描いている

――あはは。丸い絵柄も相まって、小林たちが言っても怖くないですね。すっきり整理された線なのに表情の描き分けが細やかで、キャラの感情が乗ってるなーと感じるのですが、その辺りのこだわりはありますか?

新藤 こだわりはなくて、好き勝手に描かせてもらっています。全然面白くない答えで申し訳ないです。

――先ほど周りに面白い方が多いとおっしゃっていましたが、表情豊かな方も多いから自然とそれを目にしていて、それが反映されているのかなあ。

新藤 そうやったら嬉しいですけど。

アホな会話に血が通っている理由

――ごく普通のリーマン・小林を中心に、幼馴染のけいつんや高校時代からの友人・村山、同僚のモリやんなどさまざまなキャラクターが登場します。各々にモデルはいるんですか?

新藤 います。自分を登場人物で言うと平凡なところが小林に似てます。

――小林は友人からも同僚からも愛されていますよね。会社まで友達が車で迎えに来てくれたり。

新藤 これはマジであることです。お互い、迎えに来てもらったり、迎えにいったり。