借金あり、貯金なし。崖っぷち俳優(志望)の行く末はーー。
俳優志望の青年・マツオが仕事と恋に奔走する『拾われた男』(松尾諭 原作、勝田文 漫画)。『シン・ゴジラ』『牛首村』『SP 警視庁警備部警護課第四係』『ひよっこ』など、数多くの映画やドラマで名バイプレイヤーとして活躍する俳優・松尾諭さんの自伝風エッセイが原作になっている。
現在文春オンラインで第3話まで公開中で、最新話はマツオが “ある人物”の運転手として一生懸命働く様子が描かれている。
俳優を志して上京した青年・マツオは、ひょんなことから芸能プロダクションの社長に気にいられて、事務所に所属することに。とはいえすぐに仕事がくる訳もなく、オーディションに行っては落ちる日々が続いていた。
ある日、社長から突然呼び出されたマツオ。「事務所の命運がかかっている」と課された仕事内容は、「癒やし系」としてブレイク中の事務所の先輩女優・ハルコさんの運転手兼付き人だった。
事務所には運転できるマネージャーがいなかったため、しかるべき人材を見つけるまでの短期間、免許をもっているマツオに白羽の矢が立ったのだった。
けれどマツオはペーパードライバー。早速届いた車を試運転してみたら、センサーのない側面をこすってしまう。「狭い道は要注意や…」と反省したのも束の間、次の現場は原宿であることが判明。
ハルコさんを乗せて、原宿の狭い道を運転する羽目に……。マツオは先輩を無事現場に送り届けることができるのか?