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勝生さんが演じるみちるのことが…
彼女がみちるとしてかけてくれる想いに、愛に、胸を打たれる日々。
私は勝生さんが演じるみちるを、本当に好きになってしまっていました。
凜としていて美しくて、優しくて強い。それでいて時折見せる儚さ、脆さ。はるかの前では一歩引いているけど、全力で支えてくれる。そんな人この世に他にいると思いますか、いや、いない(笑)。そんな風にヤバイ奴だったので、普段の勝生さんをみちると思わないように努力するので当時は精一杯でした。
たまに勝生さんと一緒にご飯に行っても妙な緊張感が高まってしまい、逆にうまく話せない。スタジオでみんなでいる時は平気なのに。ね? 初々しいでしょ?(笑) 目の前に“推し”がいると、人はこうなるのだなと心から思いました。セーラームーンシリーズが終わるとき、感想を聞かれて「作品が終わるのはもちろん悲しいですけど、みちるに会えないのが最高につらいです」と真顔で答えたくらい(笑)。
そんな時代を経て、なんと近年、ウラヌスとネプチューンのリップロッドが発売になり、「90年代当時のキャストで演じてほしい」というオファーがありました。スタッフの前では平静を装っていましたが気分はダダ上がり! 「初恋の人に久々に会える」と知った男性のように!(笑)
でもこうした収録は通常ひとりで行うもの。急に心配になってきました。できるのか? あの空気を、ひとりで……? なので、「この役だけは、勝生さんと一緒じゃないとうまく雰囲気が出ないので、ふたり一緒に録らせていただけますか」とお願いしてみました。