Q 藤井聡太四段が50勝を達成。インタビューで語った「節目(せつもく)」とは?

 将棋の最年少プロである藤井聡太四段が公式戦通算50勝を達成しました。「1局1局指してきたのが節目(せつもく)の数字となりました」と振り返り、デビュー50勝目の区切りのことを「節目(ふしめ)」とは言わず、「節目(せつもく)」という言葉で表現したのが印象的だったのですが、特別な意味があるのでしょうか?(10代・女性・学生)

A 語彙力の高い藤井さんならではの発言です。

 節目を「せつもく」とも読むことを、このニュースで知った人もいるでしょうね。新聞を毎日読み、語彙力の高い藤井さんならではの発言です。

 節目は「ふしめ」とも「せつもく」とも読み、おおむね同じ意味ですが、微妙にニュアンスが異なります。

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「ふしめ」と読む場合は「ものごとの区切り」という意味があります。これに対して、「せつもく」と読むと、「小分けの細目」という意味があります。

藤井聡太四段 ©文藝春秋

 藤井さんが、両者のニュアンスの違いを正確に理解していたとすれば、50勝目は人生の大きな区切りではなく、まだまだ続く途中経過にすぎません、と謙虚に答えたことになります。

 さて、藤井さんは、気取って別の読み方を披露しただけなのか、それとも極めて高い語彙力を持って謙虚に答えたのか、どちらでしょう。

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