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気をつけるべきなのは「Androidで2段階認証を設定している人」

 以上のように、iPhone/Androidどちらの場合も、ブラウザさえ使えれば、対処が可能であることがわかります。必ずしも同じOSである必要はありませんので、例えばiPhoneとAndroidをそれぞれ1台ずつ所有しているような場合は、相互にブックマークしておけば、いざという時に安心です。

 ただしひとつだけ難点があります。それは紛失したのがAndroidの場合、2段階認証をオンにしていると、Googleアカウントにログインできないことです。なにせ2段階認証をパスするために必要なコードが、紛失したAndroidに送られてしまうので、受け取りようがありません。

 iPhoneの場合は、この「探す」機能を使う場合に限り、2ファクタ認証で必要になる6ケタの確認コードを省略できるので、こうした問題は起こり得ないのですが、Androidにはこうした仕組みはなく、代わりに事前に発行しておいたバックアップコードを使う必要があります。

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 これがないと本格的に手の打ちようがなくなりますので、Androidユーザは面倒がらずに、バックアップコードを発行して控えておくことをおすすめします。

紛失したAndroidスマホで2段階認証をオンにしている場合、バックアップ用電話番号またはバックアップコードが必要になります(https://support.google.com/accounts/answer/6160491
バックアップコード。発行手順はGoogleアカウントヘルプで詳しく紹介されています(https://support.google.com/accounts/answer/1187538?hl=ja
iPhoneの2ファクタ認証はこうした場合でも「探す」機能だけはコードなしで利用できるので安心感があります

 なお今回紹介したようなプロセスを経て、スマホの現在位置を特定することに成功しても、それが盗難に遭ったものならば、個人で取り返しに向かうのは危険です。必ず警察などに連絡をした上で、同行を依頼するなど、危険が及ばないように細心の注意を図るべきでしょう。