「おさわりアリですか?」
一方、ドラマでは上白石に辛く当たる、松村の母親役・YOU(57)は、現場の雰囲気を和ませるべく“愛息”にこう訊いた。
「(演技中に)おさわりアリですか?」
しかし松村はドギマギしながらこう返すのがやっと。
「……どうぞ」
堅い松村を“内助の功”で打ち解けさせたのが、3歳年少の上白石だ。
「雨でロケが延びると『北斗君が雨男だからね』と茶化したり、カメラを向けて『一番カッコイイ顔してー』などとイジったり。そのおかげで、どんどん仲睦まじい“夫婦”そのものになっていった」(同前)
2人の悩みのタネは「英語」、もう一つは?
そんな2人の悩みのタネは、「まずは英語」(別のドラマ関係者)。
上白石演じる安子は「ラジオ英語講座」で勉強しつつ、英語が堪能な稔に教えてもらう。だが実は上白石本人は幼少期にメキシコに住んでいたこともあり、英語を話せるという。
「だから、わざと下手な英語を話すのに苦労していた。実際、稔と川辺で夕日を見るシーンでは『river』の発音が良すぎてスタッフも苦笑。松村も元々英会話を習っているので上手いのですが、こちらも時代設定上『昭和らしい英語』を求められ、苦労していました」(同前)
その英語よりもっと難しかったものがある。
「岡山弁です。昭和初期の岡山弁なので、より難易度が高い。演者は事前にセリフが吹き込まれた音声を聞きますが、方言指導の先生からは皆にツッコミの嵐でした。稔と安子も最初のテストで駄目出しされ、みっちり指導を受けていた。それでも方言がらみのNGは多かった」(同前)
エヴリバディ、大変。