今からさかのぼること20余年、7000万円を投じて「一人暮らし用一軒家」を建てた漫画家の伊藤理佐さん。『やっちまったよ一戸建て!!』(文春文庫)は、その顛末をつまびらかに描いたコミックエッセイです。
伊藤さんは当時29歳。知人の「今がチャンス」という一言をきっかけにマイホーム欲が燃え上がり、思い立ったが吉日、すぐさま不動産屋めぐりを開始。土地も、お金もないけれど、それでも欲しい「一戸建て」。あまたの苦難を乗り越えながら、夢に向かってばく進するのですが――。
ここでは本書より、伊藤さんが「不動産屋は敵だ」と思った瞬間を描いたエピソードを抜粋して紹介します。
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