『痛快!ビッグダディ』(テレビ朝日系)にて、長年にわたる取材を受けたビッグダディこと林下清志さん。シングルファザーとして子どもを育てながら、7度の結婚と離婚を繰り返してきた。
そんな彼に、これまでの育児生活や、離婚の真相、そして現在の様子について話を聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)
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復縁は子どもの籍を入れるため
――その後、最初のパートナーと再婚していますが、それはなぜでしょうか。
林下 元嫁とその男の間に三つ子ができたから、籍入れようとしたらそいつに嫁がいたみたいで。別居中だっただけで、戸籍上は家族がいたんだよね。籍も入れられないし、認知もできないって言われたらしくて、そうすると元嫁の子どもの父は誰もいないことになっちゃうでしょ。それなら俺の籍に入れるかって。
役所に婚姻届を出して、夫婦になった途端に出生届を出して、保険証をもらって、家族になったのを確認してから離婚届を出しました。実質夫婦だったのは2時間だけですよ。でもそれをしたことによって、元嫁の子どもは俺の実子として戸籍に入ったから。俺と血は繋がっていないけど、俺の子どもたちの兄弟には変わりないんだから、大事な家族ですよ。
――戸籍上、親子になるために籍を入れたと。そのあとは別々に暮らしていたんでしょうか。
林下 そうです。役所を出て別々の家に帰りました。全部子どものためですよ。
――その方とは3度目の結婚もしていますよね。それはどういった経緯なのでしょうか。
林下 『痛快!ビッグダディ』でも放送された「元嫁が突然奄美にやってくる回」です。釣りしていたら次男が「父ちゃんお客さん来たよ」って。誰かと思ったら、向こうから元嫁が三つ子を連れて俺の方に歩いてくるわけですよ。しかも元嫁の後ろには番組のカメラマンが付いてきてる。
あれっと思ってプロデューサーを見たら、深々と頭を下げている。「お前ら仕組んだな」と思ったけどね(笑)。
――もう一度やり直さないかと。
林下 いや、どういうつもりで帰ってきたのかは知らないけど、しばらく奄美で一緒に暮らしていたんです。三つ子もいるから、みんなでいた方が子育てもしやすいし。それから少しして子どもができたので、復縁しましたけど、数年で離婚しました。
――ちなみに、金銭的にはどうやりくりされていたのでしょうか。
林下 よくテレビに出てお金たくさんもらってたんでしょって言われるけど、一切もらっていなかった。お金をもらうことによって番組から指示されるのが嫌だったから。ただ、厳密に言うと最後の2年間はいただいていましたよ。
――2013年には著書も出していましたよね。
林下 かなりの部数が売れたということである日、口座に1000万円振り込まれていたんです。嬉しくなって、すぐに引き下ろして子どもたちとお金を眺めていました。1000万円のうち400万は友人に貸して、残りは家に置いておいたんですけど、火事で全部なくなっちゃいましたよ。お金にはとことんついてないですね(笑)。