相手の本質を認識した上で交際、結婚できるという“Twitter婚のメリット”がSNS上で話題となった。

 今や恋愛の世界ではSNSやオンラインゲームなどを通じた出会いは普通のこと。若い世代の中では一度も会わないままで付き合いはじめるカップルも少なくないというが、実際にSNS婚をしたという経験者に結婚までの道のりなどを聞いてみた。(取材・文=常田裕/清談社)

「Twitter婚」がバズワードに

《ウチは(ほぼ)Twitter婚なのですが、Twitter婚の良いところは出会いの場というよりも垂れ流しになっている相手の本質みたいなものを認識した上で交際・結婚に至るので、「こんな人とは思わなかった」みたいなギャップが生じにくいことだと思います》(原文ママ)

 先日、「Twitter婚」のワードがバズった際に、こんなツイートをしていたのが都内在住の弁護士・北周士さん。7年前に結婚した同い年の奥様とはTwitterを通じて交際を深めたという。

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写真はイメージ ©️iStock.com

「Twitterに関しては2011年ごろからやっていて、途中で一旦止めたりしながらも続けていました。つぶやくのは仕事関連や身の回りのことなど。あとは趣味の漫画についてなどごく普通のことです。弁護士であることは隠していなかったので、Twitterを通じて知り合った同業の方と一緒に法曹関係の書籍を出版したこともあります。その時もリアルでは一度も会わないままで一冊作りましたね」

 この時、一緒に本を作った弁護士の事務所のスタッフとして働いていたのが今の奥様だった。本の出版後、関西にあった先方の事務所をたまたま訪れたのが最初の出会いだ。

ツイッターを見て「なんだこの面白い人は!」

「といっても、そのときは40人近く参加者がいるイベントで軽く挨拶した程度。当たり前ですが特別な感情もありませんでした。ただ、その弁護士さんから『うちの事務所で他にもユニークなTwitterをやってる人がいるよ』という感じで聞いていたので、なんとなく覚えていて、東京に戻ってから妻のアカウントを発見しました。

 実名ではなかったけどすぐにわかりました。妻は否定するかもしれませんが、うちの妻の投稿って何と言うか、だいぶ変わっていて、そのうえ『ツイ廃』でもある。もう17万件を超えるツイートをしているくらいですからね。

 その発言の方向性も面白いとしかいいようがなくて、『なんだこの面白い人は!』ってすぐフォローしたんです。向こうも気づいてはいたようで、フォローバックはなかったけど記事公開リストの中には入ってたのかな」