「そんな人だとは思わなかった」という出来事はひとつもナシ
お試し同棲のような期間もなく、結婚してそのまま同居が始まってからも、喧嘩をしたことはないそうだ。
「結婚してからも何があっても、『そうだよね、知ってた』という感じで、『そんな人だとは思わなかった』というようなイベントはひとつもありませんでした。妻からも言われたことはないです。
もちろんキャラを作っていたり、いいことしか言わないようなケースはあるのでしょうが、それなりに長く見ていれば本当か嘘かは節々から分かりますよね。その意味ではリアルと同じで、SNSでも時間はかけたほうがより理解できるとは思います」
中でも、Twitterを通じて相手の趣味に対するスタンスを理解できていたことが大きかったという。
「お互いの趣味に対する考えを知れていたのはよかったと思います。もともと妻は自分がオタクすぎることを自覚していて、一生独身でいるつもりだったそうです。そのくらい趣味のある生活を大切にしていた。
もちろん、大切にしている趣味がある場合、その趣味を理解してもらうに越したことはないんでしょうけど、極端な話、お互い理解はできなくても、とにかく相手が大事にしている趣味を邪魔しない、価値観を否定しないっていうところが大事なのかもしれません。そういう意味ではお互いにメチャクチャ運がよかったと話しています」
Twitterは「内面の考え方を把握できるツール」
結婚後もそれぞれが自分のペースでTwitterを使っているという北さんにTwitter婚のよさを改めて聞いてみた。
「別にTwitterが最高というわけではなく、上手く使えば人によっては便利ということ。雑多な情報が流れすぎているので出会いのツールとしては弱いですし、出会いだけならマッチングアプリなど専門のツールを使ったほうが良いですよね。ただ、同好の士や性格の違う人たちが集まるにはいいし、長く見ていれば相手の内面やキャラクターを掴むこともできる。自分がいいなと思った人を見つけて内面の考え方を把握するためにはいいんじゃないでしょうか」