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「ワクワクするようなアマチュア野球界を掘り起こしたい」 斎藤佑樹(33)を刺激する、経営者やIT技術者、アーティスト達との“新しい”交流

「ワクワクするようなアマチュア野球界を掘り起こしたい」 斎藤佑樹(33)を刺激する、経営者やIT技術者、アーティスト達との“新しい”交流

斎藤佑樹さんインタビュー#3

2022/04/24
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進学ではなく、起業を選んだ理由

斎藤 もちろん、その方法も考えました。でもスポーツ分野はマーケティング、マネジメント、バイオメカニクス、コンサルタント、データサイエンスなど分野がとても広い。それらを一つ一つ研究し始めたら、僕の体は幾つあっても足りないし、何十年かかるか分からない。なので、その分野の大学の先生や研究者などに知恵を借り結集させた方が何倍も早く夢が実現できると考えました。「株式会社斎藤佑樹」が、その集積回路のデバイスになれないかな、って。

 今、世の中で喧伝されているSDGsと野球を組み合わせたり、アートと球場のマッチングを考えたり、実現してみたいアイディアは幾つもあります。だから今、色んな機会をいただきながら多方面の人たちにお会いし、可能性を探っているところです。

「SDGsと野球を組み合わせたり、アートと球場のマッチングを考えたり…」 撮影:深野未季/文藝春秋

――今、レギュラーで活動しているのは?

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斎藤 朝日新聞と朝日放送テレビが共同運営する高校野球関連のポータルサイト「バーチャル高校野球」のフィールドディレクターに就任しました。高校野球部に赴き、課題や問題点を聞きながら一緒に考え、また選手たちが多くの人に応援してもらえるように彼らの魅力を伝えたい。先日はテレビ朝日の「報道ステーション 」には高校野球企画で出演させて頂きました。

 また、ビジネス系のサイトで、僕が興味を持っている企業家の方々に成功の秘訣を聞く連載も始まります。僕も小さいながら会社の経営者になったので、ビジネスマンの先輩たちから金言が聞ければいいなと思っています。

――レベニューシェア(成功報酬型の契約形態)にも興味を持たれているそうですね。

斎藤 これからは、新しいビジネスモデルとして、レベニューシェア的な発想があってもいいと思うんですよ。自分がちゃんと関わって、その商品とかサービスを成長させていく方が、なんか遣り甲斐があるじゃないですか。もちろんCMはCMで凄く嬉しいんですけど、それとは別にレベニューシェア的なかかわりがあってもいいんじゃないかと。