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夫の心無い一言で、怒りは頂点へ

 いくたさんは育休明けの復帰にともない、時短勤務を申請していました。繁忙期に残業せず、他の人より1時間早く帰る。そのことで同僚に対する負い目があったそうです。しかも、いざというとき旦那さんは『オレ休めないよ』と言って頼りにならない。そういうジレンマを抱えながら働くのは、どれほど大変なことだろうと思いました。

 働くママの読者から大きな反響をいただきましたが、そうではない立場の方にも読んでいただきたい作品です。『こんな気持ちで働いている同僚がいたら』と想像すると、縁遠い話ではなく、身近な話として感じられるのではないでしょうか」(同前)

©いくたはな/祥伝社

 そしてある日、夫の心無い一言がきっかけで、いくたさんは怒りの臨界点を超える。「夫を捨てたい」という気持ちが行きつく先は?

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「いくたさんのお話を聞くと、旦那さんはモラハラっぽい言動をする一方で、なんとなく優しいところもあるんです。だからこそ『捨てたい』と思っていても、バッサリとは切り捨てられない。簡単にわり切れないリアルな感情が描かれているのが、いくたさんの作品の魅力なのだと思います」(同前)

2020年9月発売。累計発行部数8万3000部(電子含む)

夫を捨てたい。

いくたはな

祥伝社

2020年9月8日 発売