「安倍・菅・岸田、3人の総理を一言で表すと?」
5月31日の大分合同新聞に興味深い記事があった。後藤謙次氏(共同通信社・客員論説委員)が話していた。
で、3人の総理を一言で表すと、
「反論する安倍さん、沈黙する菅さん、大きくうなずく岸田さん」
たしかに。ちなみに岸田さんのうなずきはイエスかノーかわからないから“くせ者”という意味だった。
安倍元首相が許せなかった言葉
この「反論する安倍さん」の数日後に出た朝日新聞と読売新聞の記事が面白かったのだ。まず朝日。
『「アベノミクス批判するのか」安倍氏怒りの電話 許せなかった言葉』(朝日新聞デジタル6月2日)
《5月19日、自民の財政再建派を中心とする財政健全化推進本部の会合後、安倍氏(67)は、自らの派閥に属する越智隆雄・元内閣府副大臣(58)の電話を鳴らした。「君はアベノミクスを批判するのか?」。声は怒気をはらんでいた。》
越智氏は「批判はしていません」と言ったが、安倍氏は「周りはアベノミクスの批判だと言っているぞ」と迫ったという。
さらに読売ではこんな記事が。
『政権占う「安倍・麻生・菅」…政策・人事 影響力健在』(6月5日)
《「私と麻生さんがやってきたことを否定するんですか」
5月23日、元首相の安倍晋三(67)は議員会館の自室に呼んだ元財務相の額賀福志郎(78)に険しい表情でこう迫った。》
今度は額賀氏に対してだ。自民党の財政健全化推進本部は「アベノミクス」の正当性を打ち消す動きだと安倍氏は受け止めたという。
まさに反論する安倍さん。「君はアベノミクスを批判するのか?」って真骨頂ではないか。