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昔やったコントを4人でやりたいね

―― これからドリフとしてやってみたいことはありますか?

高木 この前、加藤も言ってたんだけど、新しいコントじゃなくて、昔やったコントを4人でやりたいね。もう体の動きも悪いし、言葉も変わっちゃってるけどさ。でも、昔のネタをそのままやってみたら、どうなるだろうって。ちょっと想像もつかないよね。

 

―― それは面白そうです。ファンとしてはぜひ見たいです! 昨年、『志村けんのだいじょうぶだぁ』で久しぶりに4人のコントをされてましたよね。

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高木 あれは志村が考えたんだろうな。ああいうのはいいよね。みんなで2時間もやるのは無理だろうけど、ネタやって笑わすだけの力はあるわけだから。

―― 今日お会いして本当にお若いと思ったんですが、これからの理想の人生って何でしょうか?

高木 年とってから動きは鈍いけど、今のところ体の中に悪いところはないんだよ。ワールドカップだって、夜中起きて全部見ちゃったくらい。だから、コントもやりたいし、ちゃんと歌い続けられる限り、ウクレレ弾いていたいって思ってます。もう死んじゃったけど、ハワイに100歳でウクレレ弾いてた人がいたんですよ。いいよね。僕もとりあえずオリンピックまで生きて、そのまま100歳までがんばりたいね。

 

写真=佐藤亘/文藝春秋

たかぎ・ぶー/1933年東京生まれ。中央大学在学中にハワイアンバンド「ルナハワイアン」のメンバーとして活躍。その後「高木智之とハロナ・セレナーダス」などを経て、1964年に「ザ・ドリフターズ」に参加。高木ブーとして、日本中のお茶の間に笑いを届ける。現在もミュージシャンとして活動中。

ドリフターズとその時代 (文春新書 1364)

笹山 敬輔

文藝春秋

2022年6月17日 発売