昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

ホークスの素晴らしき外国人選手たち…ガルビスをもっと見たい!

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/07/08

 こんにち歯! モノマネ芸人の原口あきまさです。

 ホークスファン、そしてプロ野球ファンの皆さんの心の中にも「思い出の助っ人外国人選手」っていますよね? 助っ人という言葉の響きが期待感を増幅させてくれますし、ひと言で表すならば「ロマン」です。

 メジャーリーグって今でこそ、大谷翔平選手をはじめその前のイチロー選手など日本人選手がバリバリ活躍するおかげで身近な存在になりました。だけど、僕が子供の頃はものすごく遠い世界でした。そんな果てしない場所からやってくるのは明らかに規格外の大男たち。今みたいにインターネットもないからどんな選手なのか分からないし、実際はメジャー経験ゼロのマイナー選手だったりしたんですけど、それでもやっぱり「ホークスが新外国人打者を獲得!」などのニュースを見ると「今年のホームラン王はこの人に間違いない」って開幕前から想像を膨らませてワクワクが止まりませんでした。思えば、「開幕前」が一番ワクワクドキドキしたかもしれません(笑)。

モノマネ芸人が助っ人外国人選手に感じるシンパシー

 僕の記憶に残る助っ人といえば、まずはアップショー! ダイエーホークスが福岡に誕生して最初の外国人選手だったので、福岡県民の期待を一身に背負ってたからやっぱり印象が強いです。名前のインパクトに加えてあの眼鏡姿。打席ではものすごい雰囲気を醸し出してました。

 ちなみに今、原口家の息子たちは少年野球をやっているのでよくバッティングセンターに連れていくんですが、次男坊が最近眼鏡をかけるようになりまして。ついウズウズして本当は右打ちなのに、「ちょっと左で打ってごらん」と促しちゃう。次男が僕の中のアップショー。それを眺めて後ろでコソコソ笑うのが最近のマイブームになっています。もちろん息子たちは「誰それ?」「なんで笑ってんの?」って相手にしてくれませんけど(笑)。

 あとは日本一になった瞬間を球場で見た2015年の日本シリーズ。MVPに輝いた李大浩です。僕はもう、デホちゃんの走る姿が大好きでした。一生懸命が伝わるから「頑張れデホー!」って何度叫んだか。ホームランはもちろん嬉しかったけど、ツーベースの方が何倍も拍手をしてたかも。そして結果で応えてくれる。最高の助っ人でしたね。

 結果でチームを優勝に導いてくれた選手たち、とくにリリーフ投手が僕は好きでした。初優勝の時のペドラザもそう。そして何といってもサファテですね。一度、羽田空港で偶然会ったことがあるんです。向こうは僕のことなんて知らないでしょうし、英語だって喋れるわけない。だけど勇気を出して、自分を指差しながら「ホークスファン、ホークスファン」って伝えるとニコッと笑ってくれてね。一緒に写真を撮ってくれて、めちゃくちゃナイスガイでした。ホークスは長い黄金時代の中にいますが、その中でもサファテの貢献度ってめちゃくちゃ高いと思うんです。2017年の活躍は特に忘れられません。その後、怪我をしてしまい、そしてコロナの影響もあって静かにホークスを退団してしまったのが本当に悲しかった。どんな形でもいいので、一度ホークスのユニフォームを着て日本に戻ってきてもらいたいと思っています。

サファテと筆者 ©原口あきまさ

 僕が助っ人外国人選手にシンパシーを感じるのは、モノマネ芸人だからかもしれません。コロナの影響で芸能界でも「代打」の機会が多くなりました。代役ってイコール助っ人みたいなところがあって、いざという時に頼んだぞという役目なんです。我々モノマネ芸人は、もともと特番は年に4回くらいというのが通常でスポットの当たる機会は多くありませんでした。その状況がここ最近は大きく変わりました。

『ワイドナショー』で共演したJPはまさに助っ人ですよ。僕は抱き合わせで、JPという「沈没しない船」に乗っからせていただきました(笑)。彼は勢いもありますが、野球に例えるならどんな形でも、泥臭くても塁に出たい、チームに貢献したいという姿勢がすごく強いですし、結果を残すための準備もしっかりやる男です。まさに努力の人が実を結んだのは、僕らモノマネ芸人界にとっても嬉しい出来事でした。

z