「もともと長澤さんはナレーションのみのオファーで、出演の予定はなかったのです。しかし、番組が始まった当初から視聴者からの熱い要望があったこともあり、交渉をしたところ、6月に入って快諾をいただきました」(大河ドラマ関係者)
出演シーンはすでに撮影済み。制作サイドが長澤まさみのキャスティングに動いた理由を、前出のテレビ関係者はこう推測する。
「前半には親しまれたキャラクターの死や命がけの駆け引きなど、いくつかの山場が用意されていたものの、13話の放送された4月以降、視聴率は12%台に留まっている。長澤まさみのナレーション起用は意外性がありましたが、視聴者が見たいのはやっぱり彼女の演技。サプライズで登場するとなれば、話題性は抜群ですから、もちろん視聴率にも影響するでしょう」
長澤まさみが演じる意外な役柄は…?
本作ではキャスティングが発表されるたびに話題を呼んできた。成馬氏は「三谷氏はキャスト発表の話題性を意識したうえで、イベント化しているのでは」と語る。
「放送開始前のキャスト発表は、三谷氏が主な登場人物の役柄とキャストを1人ずつ紹介する動画を公式Twitterアカウント上に投稿するという前代未聞の形式で行われました。4月には映画『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー国際長編映画賞にノミネートされて注目が集まる中、追加キャストとして三浦透子さんの出演が発表され、話題になりました。
この先、どんな意外性のあるキャラクターが登場するのか、楽しみでもあります。この後、物語は、小栗さん演じる北条義時をはじめとした頼朝に仕えた御家人たちの、激しい権力闘争に突入します。政治的な話が多くなっていくと思いますが、ここからが会話劇を得意とする三谷氏の本領発揮というところではないでしょうか」
気になるのは長澤まさみの役どころだ。
「メインキャストはすでに決まっている状況ですので、役名のない《侍女役》での出演です。大河ドラマに長澤まさみさんが登場するのは、『真田丸』でヒロインのきりを演じて以来、初めて。『シン・ウルトラマン』で注目を集めたばかりですから、期待が高まります。長澤まさみが出演する放送回は10月2日の39話を予定しているようです」(前出・大河ドラマ関係者)
NHKについて事実確認をしたところ「個別番組の制作過程などについては、お答しておりません」と回答した。
盛り上がりをみせる『鎌倉殿の13人』。新キャストらはどんなドラマを見せてくれるのだろうか。