俳優の小栗旬(39)が北条義時役で主演を務める、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』。放映から半年を過ぎた本作にナレーションを務める女優の長澤まさみ(35)がサプライズ出演することが、「文春オンライン」の取材でわかった。
『鎌倉殿の13人』は61作目の大河ドラマで、鎌倉幕府の二代執権・北条義時を主人公に、初代将軍・源頼朝とその13人の家臣団による激しいパワーゲームを描く作品。『新選組!』(2004年)、『真田丸』(2016年)に続き、本作が大河3作目となる三谷幸喜氏が脚本を務める。
初回放送の視聴率は17.3%と、過去2年の『麒麟がくる』(19.1%)、『青天を衝け』(20.0%)には及ばなかった(※ビデオリサーチ調べ)。
超豪華俳優が“ちょい役”で大量出演
「コロナによる自粛ムードが落ち着いたことも関係しているのでは。ネットの反響などを見る限りでは、近年の大河ドラマの中でも好意的に受けとめられている印象ですよ」(テレビ関係者)
ドラマ評論家の成馬零一氏は本作の魅力をこう語る。
「コメディ作品を得意とする三谷氏らしいコミカルな演出と、主要な登場人物が容赦なく殺されるストーリーの残酷さが表裏一体となっていて、楽しいやり取りが続いたと思ったら突然残酷なシーンが出てくる。その緩急のつけ方が上手くいっている印象です。
本作の舞台は平安から鎌倉時代で、主人公はあまり知られていない北条義時と、大河ドラマとしてはマイナーな設定です。しかし三谷氏は義時の妻で新垣結衣演じる八重や、頼朝の腹心で、佐藤浩市が演じる上総介広常などの脇役を魅力的に描いた。しかも、予想外に早く退場させることで視聴者の目を惹きつけることに成功しました。
他にも菅田将暉さんなど主役級の豪華キャストが登場しましたが、前半であっさりと退場。皆さんお忙しいという理由もあったのかもしれませんが、それらの豪華キャストが短い瞬間で目立つように構成されている。おそらくあて書きに近い形だったと思うのですが、キャラクターの造形が丁寧な三谷氏だからこそ、こうした贅沢なキャスティングが実現できたのでは」
6月26日に放送された第25話では、物語を牽引してきた大泉洋(49)演じる源頼朝が落馬。頼朝の退場を合図に、物語は後半へと突入する。生田斗真(37)、山寺宏一(61)、菊地凛子(41)といった豪華な追加キャストが発表されるなか、水面下で大物女優の出演交渉が行われていた。
それが長澤まさみなのだ。