「名前が徹也なので、中学校時代は親しみを込めて『こてつ』と呼ばれていました。バスケットボール部に所属して運動神経も良く、県内随一の進学校に行けるほど頭も良かったようです。そんな子が日本を揺るがすこんな大事件を起こすなんて……」(山上容疑者の知人)
7月8日に近鉄大和西大寺駅前で応援演説のため壇上に登った安倍晋三元首相(67)が背後から狙撃され、死亡した事件から一夜が明けた。犯行直後、殺人未遂容疑で逮捕されたのは、現場からほど近いマンションに1人で暮らす、山上徹也容疑者(41)。
あまりに唐突な悲報に国内外からは悲嘆と驚きの声があがるなか、謎に包まれた山上容疑者の素顔が徐々に明らかになってきた。
山上容疑者が“危険人物”になった時期
すでに報じられているように、山上容疑者は2002~2005年までの約3年間、海上自衛隊の任期制自衛官を務めていたとされる。8日夜に行われた家宅捜索では、奈良市大宮町の自宅から手製の銃数丁と爆発物が押収され、住民退避が促されるなど、山上容疑者は一見して分かりやすい“危険人物”のように見える。
山上容疑者の印象について、近隣住民からは「挨拶も返さなくて不愛想だった」という声があがる一方、学生時代の山上容疑者の知人たちは、こうした最近の姿とのギャップに驚きを隠せないようだ。
「山上くんは小学校の時、よく遊びましたよ。近所でかくれんぼをしたり、公園でキックベースをしたり、コインランドリーに置いてある少年ジャンプを一緒に読みに行ったこともありましたね。家にもお邪魔したことがあって、一緒にファミコンでマリオをやりました。お母さんも感じの良い優しい方で、遊びに行くと麦茶を出してくれたのを覚えています。おとなしい子でしたが、こんな事件を起こすような人物には見えませんでした」(小学生時代の友人)
別の小中学校時代の同級生も「とにかく頭がよかった」と証言する。