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オールスターで輝いた日本ハム・清宮幸太郎のこれから

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/08/11
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清宮が比較されるべきは「昨日の清宮」だ

 オールスターMVPの勢いで後半戦は大爆発……してほしいところだが、そう簡単ではない。7月29日から8月7日の9試合で打率.200、ホームラン2本、8打点。清宮なりに試行錯誤の中身は日々変えているようだ。楽天3連戦ではまるでオールスターの再現を狙うように逆方向への意識が明らかだった。サード、ショート、レフトへのフライが5つ。HBCラジオで解説した鶴岡慎也さんは「オールスターで反対(レフト)方向への自分の飛距離をつかんだのではないか。反対方向を意識することでボールを長く見られる。ワンランク上のバッターになれる気がする」と打席での変化を指摘していた。うんうん、清宮が比較されるべきはもはや村上宗隆ではなくて「昨日の清宮」だ。

 3日のソフトバンク戦では今季初めてランナーを置いてホームランを放った。しかも、2ラン2発は大きな変化だ。1本目はノーヒッター東浜巨のカットボールをジャストミート。ライトポール際の上段に運んだ。2本目はNPBに復帰後初登板、秋吉亮のスライダーを一閃。「秋吉~お帰り~」と喜んでいた僕は嬉しさ7割、気の毒3割の一発になった。

 やっぱり清宮のホームランには華がある。もっと見たい。

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 ギータも言ってた。「あとは自分を信じてやるだけ」だと。そう思う。清宮に自分を信じろというなら僕らも清宮を信じなければいけない。

 僕は決めた。清宮があえなく三振しても、当てただけの併殺打でも、黙って次の打席を待つ。次はやってくれる。

 最近の清宮は身体のキレが増した気がする。BIGBOSS指令によるダイエットで改造したボディーに馴染んできたのではないか。ベースランニングのスピードも違って見える。350万回再生の球団公式Youtube「【噂のきつねダンス】俺たちはみんなと踊りたい」を見た方はお分かりだろう。淺間大基の次に踊れているのはマツゴーでもジェームスでもなく清宮なのである。

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