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 旧統一教会では文鮮明氏と韓鶴子氏のことを「ご父母様」と呼ぶらしいのだが萩生田氏は、

「私もご父母様の願いを果たせるように頑張るから、皆さんも一緒に頑張りましょう」

「一緒に日本を神様の国にしましょう」

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 などと呼びかけたという。派閥の大先輩である森喜朗の「日本は神の国」ってこういう意味もあったのだろうか。感慨深い。

またしても「バーベキュー」

「ご父母様」とか「一緒に日本を神様の国に」だけで強烈だが、私は萩生田先生にまつわるもう一つのキーワードに今回注目したいのだ。それは「バーベキュー」である。

 週刊新潮の記事に「以前は、礼拝を兼ねた日曜日のバーベキュー大会にジャージ姿で駆け付けてくれたりもしてたんです」という旧統一教会の関係者のコメントが載っていた(8月17日発売号)。それに対し萩生田氏は「ジャージ姿でも背広姿でもバーベキューに参加したことはございません」と答えた。

 またしてもバーベキュー問題である。

「萩生田&バーベキュー」の話題は本当によく出てくるのです。思い出してほしい、萩生田氏といえば安倍晋三元首相と学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長と3人でバーベキューをした際に撮影されたとされる写真が話題になった。2013年5月に自分でブログにあげていた。

萩生田氏のブログ「はぎうだ光一の永田町見聞録」2013年5月10日の投稿より 左から、安倍晋三氏、加計孝太郎氏、萩生田光一氏

 バーベキューは親密さや近さをイメージできる。萩生田氏は落選中に加計学園が運営する千葉科学大の客員教授として報酬を得ていた。そのあと加計学園問題が起き、萩生田氏は関与が取りざたされた。なので、あの写真が「意味」を持ったのである。しかし安倍元首相は加計学園問題に反発するように2019年9月の内閣改造で萩生田氏を文科相として入閣させる。

 そんな経緯があったので、毎日新聞に内閣のネーミングを問われた私は「バーベキュー内閣」と名付けた。身内重用で開き直ったように見えたという意味だ(2019年9月12日)。

 萩生田氏が文科相に就任することはどんな波紋を呼んだのか。当時の解説を見てみよう。