《萩生田光一文部科学相といえば、加計学園問題の中心人物の一人だったはずだ。同学園の大学獣医学部新設について、官房副長官だった萩生田氏から「官邸は絶対やると言っている」と対応を迫られ、加計学園が有利になるよう特区のルール変更も指示された――という記録が文科省内で見つかっている。今度はその省のトップとして説明を求められることになる。》(毎日新聞WEB2019年9月22日)
加計学園問題をめぐる、独特すぎる弁明
では、どんな説明をしたか。萩生田氏は就任記者会見で次のように語った。
「獣医学部の開設を後押ししたり、文科省に何か指示したりしたことは一切ない。総理から指示を受けたことも、意見を求められたことも一度もない」
省内に記録が残っていたことについて記者から「(記録は)でっち上げなのか」と問われると「私としては私の発言していないことが私の発言だといって文書で出てきて、大変疑念をかけられ、迷惑した」と文科省を非難した(同上)。
なんと、自分の役所の文書を「迷惑」と非難したのである。かなり独特な弁明をした萩生田先生! すごい。
このように多くの人にすすめたいのが「萩生田読み比べ」なのである。どう読んでも苦しい今回の旧統一教会問題への弁明を思い浮かべながらもう一度、加計学園問題での弁明を読んでみると面白い。突飛な萩生田節が味わえるはず。
そしてこの2つの事柄であらためて考えたいことは何か。旧統一教会も加計学園も、浪人中の萩生田氏を応援した結果どうなったのか。萩生田氏が国会に返り咲いた2012年以降に何か「成果」があったのか、それとも全くなかったのか?
マスコミにもっとおさらいしてほしいポイントはここなのです。