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「離婚するか、性風俗店に行くか、それとも妻に彼氏を…」結婚1年目でセックスレスになった夫婦が、夫公認彼氏を作るまで

『夫公認彼氏ができました セックスレスにとことん向き合った夫婦の13年レポ』#1

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カウンセリングへ行った結果

わかぴょん 7年前の当時は、ネットでセックスレスについて調べまくっていました。こんなに妻のことを抱けないのは、僕自身に何か問題があるのかもしれないと思って。何か一つでも突破口が見つかればいいなとカウンセリングに行きましたが、僕には合わなくて解決するような方向には進みませんでした。

みか 「カウンセリングに行ってみる」ってわかぴょんが言ってきた時は、へえ~そうなんだくらいで。これまでお付き合いした男性とはセックスレスになったことがなかったので、当時はそういう人がいるわけない、一時的なものだって思い込んでいました。ちゃんと2人で話せばセックスレスは解消されるはずだと。

夫公認彼氏ができました セックスレスにとことん向き合った夫婦の13年レポ』(KADOKAWA)

――カウンセリングに行ったり、2人で話し合ったりするもなかなか解決せず、悩み抜いた結果、みかさんに彼氏を作る決断をするわけですよね。

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わかぴょん そうです。タイトルにもある通り、みかは「夫公認彼氏」を作りました。ただマンガにも描かれているように、そこに至るまでは相当な覚悟があったよね。最初から「セックスレスだから妻に彼氏を作ればいいんだ」となったわけではなくて。

 解決策として、例えば離婚するとか、性風俗店に行くとか、お互いにいろいろ案を出して。その中に妻に彼氏を作るというのもあったんですけど、最初は何を言ってるんだって感じで。ありえないと思いました。

©深野未季/文藝春秋

「結婚しました。でも妻には彼氏がいます」っていう家庭なんて想像できないじゃないですか。「俺そんなことになったら穏やかに死ねないよ」って(笑)。僕自身、それまではどちらかというとルールを守り、型にハマって生きてきたので、いきなりそれは斬新すぎるよ、と。そんなことをしたら家庭が壊れると思ったので。

みか そうだね。いろいろ話し合ったけど、結局解決策は浮かばなくて。私に彼氏を作るというのは現実味がないと思っていました。そもそもそんなことを了承してくれる相手がいるわけないと。

――でも、ある時「夫公認彼氏」の候補が現れるわけですよね。

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