終わったはずの東京五輪のニュースが連日報じられています。先日は街でおじさんたちがこんな会話をしているのを耳にした。
「森さんまでいくのかねぇ」
「どうですかねぇ」
まるで時候の挨拶である。街もザワザワ盛り上がってきた模様。やはり五輪は秋に限る。先週はKADOKAWAの会長・角川歴彦容疑者が贈賄容疑で逮捕された。一報を聞いて私は「週刊文春」のこのスクープを思い出した。
『角川の競合を排除「私は絶対認めない」森喜朗「天の声」音声』(週刊文春 9月15日号)
《組織委員会の会長だった森喜朗氏(85)が、KADOKAWAの競合相手だった講談社について「絶対認めない」などと発言していたことが、「週刊文春」の取材でわかった。取材に応じた音声データが残っていた。》(週刊文春スクープ速報9月7日)
読んでみたら想像以上。自分のことを「週刊現代」「FRIDAY」などであれこれ書く講談社の五輪スポンサー入りは「絶対認めない」と確かに発言していた。「『俺はこんなものを認めるなら辞めようと思う』と言ったら、みんなビックリして」とも。
森喜朗の「功績」とは?
完全に森喜朗の私怨ではないか。こういう権力の使い方ってアウトなんじゃないの? とも思うが、一方ではこんなニュースも。
『森喜朗氏胸像建立で募金集め 橋本聖子氏ら発起人「偉大な功績顕彰」』(朝日新聞デジタル9月7日)
森喜朗氏の功績をたたえるため、政財界人の15人が発起人になり、胸像制作の募金活動が行われているという。世間ではこの計画に対して呆れる人が多い。いやいやいや、何を言っているんだ。誰がなんと言おうと森喜朗先生は“偉大”なんです。今回はその功績をあげていこう。