昨年の大晦日、日本を代表する46組の歌手が出演した「第68回紅白歌合戦」。週刊文春恒例のアンケート企画「紅白で良かった歌手」には、16~77歳のメルマガ会員から、6600以上の回答が集まった。
ダントツの得票で2位以下を圧倒したのが、今年9月での引退を発表した安室奈美恵(40)。純白のドレスを着てリオ五輪のNHKイメージソングにもなった「Hero」を歌い上げる姿に、「神々しかった」(40・男性)の声が続々。瞬間最高視聴率48.4%をマークした。
「別格。気合いの入ったセットや純白の衣装、驚異的な頭身も相まって“オーラ”という言葉がこれほどしっくりくるシーンはなかった。美しかった!」(57・女性)
「歌った後の涙を浮かべた姿、時折見せる深呼吸の様子。安室さんの今回の紅白にかける意気込み、ファンへの感謝の気持ちが伝わってきました」(37・男性)
次点にはデビュー30年目で初出場を果たしたエレファントカシマシ。1997年リリースの名曲「今宵の月のように」を演奏した。
「歌詞が今の世間や政治を斬っている様で気持ち良かった。出だしの『くだらねえとつぶやいて 醒めたつらして歩く』が良かった」(71・女性)
「まっすぐで偽りのない歌声と切ないメロディに、若い頃のピュアな自分を重ねて思い出した」(54・女性)
「ロック系歌手特有の出てやってる感が皆無」(51・女性)
デビュー20周年の節目に紅白初出場を果たした三浦大知(30)は3位にランクイン。「Cry & Fight」と「EXCITE」のメドレーで、バックダンサー8人とともに音楽がない状態でピッタリと呼吸をあわせて踊る“無音シンクロダンス”を披露した。「彼だけ異次元!」(38・女性)とハイレベルなパフォーマンスに称賛の声が上がった。
「人気のある方とは知っていたが、自分からは聴いたり観たりせずでした。紅白登場を観て、魅力満載の方と感じました」(70・女性)
4位は欅坂46。センターの平手友梨奈(16)が「僕は嫌だ」と叫び、感情移入しながらメンバー全員が一心不乱に踊る「不協和音」のダンスが話題になった。メンバー3人が過呼吸に見舞われ、パフォーマンス後に倒れ込むハプニングも。
「過呼吸で3人倒れたほどの迫力に感心」(69・男性)
「みんな同じ顔をしているアイドル集団だと思っていたが、個性・味がある」(38・女性)
「我々の時代の反戦歌を思い出した。お祭りの雰囲気を壊しそうだが、現実は甘くないと言わんばかりのド迫力で紅白を締めた」(66・男性)
頭に巻きタオルをしてTシャツ姿で「よー、そこの若いの」を歌い上げた竹原ピストル(41)も4位タイ。住友生命「1UP」のCMソング起用で有名になった曲だ。
「アコギ1本で聴かせた!って感じ」(48・女性)
「説教臭くならないぎりぎりのメッセージ性。それは彼が一生懸命歌う姿勢があるからだと思う」(50・男性)