9月17日、来秋スタートのNHK連続テレビ小説「ブギウギ」の主演に女優の趣里(32)が決まり、NHKから発表された。歌手で女優の笠置シヅ子さんをモデルにした物語で、主人公・鈴子役を演じる。
NHK大阪放送局で開かれた記者会見で「すべてをかけていきたい」と意気込みを語った趣里。オーディションで2471人の中から選ばれ、念願のヒロインを掴んだ。父は水谷豊(70)、母は伊藤蘭(67)の子どもとして生まれた彼女は、芸能一家ならではの葛藤を抱えていた。「週刊文春」の記事を再公開する(初出:週刊文春 2022年4月7日号・肩書き年齢などは掲載当時のまま)。
◆◆◆
平均14.4%の視聴率をあげたTBS日曜劇場「DCU」。DCU隊員役で日曜劇場の常連、中村アンが3話で殉職。入れ替わりでDCUのメンバーに加わったのが趣里だった。
「大半がモニターを見ながら指示するシーン。笑顔が少なくふてぶてしいキャラがクールなルックスに合っていた。4月に神木隆之介の主演映画、年内にも前田敦子の主演映画と、出演作の公開が続く」(放送記者)
趣里の本名は水谷趣里。水谷豊、伊藤蘭の一人娘だ。4歳からバレエを習い、中学卒業を機にロンドンにバレエ留学したがケガで断念。高等学校卒業程度認定試験を受けて大学に進学するも女優を志し中退、演技学校で勉強した。
「水谷にとって趣里は38歳で得た掌中の珠。“普通の女の子”としての人生を望み、芸能界入りには反対した。趣里も、水谷の娘と知られていたが、親の七光りを嫌い、2011年“水谷”の姓を外して『3年B組金八先生ファイナル』のオーディションを受け、金八先生に恋する中学生役を掴んだ。当時すでに20歳」(芸能デスク)
いくつかドラマの脇役を得る中、翌12年には初スキャンダル。相手は俳優の田島優成(34)だった。
「田島は前年、舞台で伊藤と共演。その縁で娘の趣里とも知り合い、12年の舞台『黄色い叫び』で共演。同棲に発展した」(同前)
“水谷パパは心配顔”といった調子で報じられたが、それが的中。13年、田島が寝坊し舞台が中止になる大失態。田島は所属事務所との契約終了に至ったのだ。
「怒った水谷は趣里を実家に連れ戻し、2人は破局。趣里は父親の干渉に反発し、一時は父娘関係は微妙といわれた」(芸能記者)