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吉岡里帆インタビュー「私が志村けんさんからもらった言葉」

テレビっ子・吉岡里帆さんインタビュー #3

note

最近は最果タヒさんの詩が好きです

―― 一番自分に近いなと思った役は何ですか?

吉岡 朝ドラ『あさが来た』の、のぶちゃん。あれは地でやってましたね。猪突猛進、真っすぐ。バカ真面目みたいなのは、めっちゃわかると思いました。何かと向き合う時は、こうなるよねってって。

緑山スタジオを移動しながら

―― のぶちゃんも本好きでしたが、吉岡さんも本がお好きだと。

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吉岡 はい、本もすごく好きです。でも最近はなかなか読めてないんですよね。

―― 小説とかは?

吉岡 小説も読みますし、最近は詩。最果タヒさんっていう詩人の方が大好きです。

―― 今回『きみが心に棲みついた』での役はご自身に近い部分はありますか。

吉岡 共通点もあるし、全然違うなという面もあります。

―― ちょっとドジっ子みたいな感じですか。

 

吉岡 そうですね、ドジっ子ちゃんなんですけど、私は自称しっかり者(笑)。自己評価が極めて低いというのは共感します。

―― そんな低いんですか。

吉岡 やっぱりやってもやっても自信なんて持てないですしね。毎日、反省と挑戦の繰り返しです。

優しく包み込むようにラジオの1時間を過ごす

―― 今ラジオ(『UR LIFESTYLE COLLEGE』)もやられてるじゃないですか。ラジオって昔って聴いてましたか?

吉岡 ラジオはあんまり聴いてなかったですね。でもラジオをやるようになって、聴くようになりました。

―― やってみてどうでしたか。

吉岡 すごい難しいです。でもテレビや映画、舞台ではできない表現方法だなと思って、やりがいや面白みを感じています。やっぱリスナーの人との距離が近い。毎週コメントくださるんですけど、そんなプライべートな話までしてくれるの? っていうぐらい、身近に感じながら話してくださっているのがわかって。自分の子供が今受験生で、こうこうこうで悩んでてどうすればいいんですか、とか、悩み相談みたいなのが届くのはラジオ独特だなと。やっぱり毎週違うゲストの方に来てもらうので、勉強する量がすごく増えましたね。その人のことを調べて、その人のひととなりを理解して。その人が必ず嫌な思いをしないように、優しく包み込むようにそのラジオの1時間を過ごすっていうのを目標に頑張っています。