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ブログを始めたことで、心境にも変化が現れた。

坪川由美子さん:
心が軽くなった。ふさぎ込んでいたものを表に出すことで、今までのわたしに少し近づいた

2021年12月、手術で左の卵巣、子宮、小腸と大腸の一部を切除した。ただ今もなお、抗がん剤の治療は続いている。この日は主治医との診察に訪れた。「歯医者に行きたい」との坪川さんの問いに、主治医は「採血の結果を見て決めましょう。出血が止まらなくなると大変なので」と答えた。

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抗がん剤治療では、手足のしびれを予防するため、冷却グローブを装着する。「すでに冷たい。もう我慢できんかも」と坪川さん。さらに口内炎予防のため、氷で口を冷やし、冷たさに耐える。ただ、「これを乗り越えて、1週間つらい副反応を乗り越えると、好きな仕事や友達とでかけたりとかできるので頑張ります」と笑顔を見せた。

 

人生、悔いなく生きる。その決意表明として2022年9月、自ら闘病で感じたことをYouTubeで配信し始めた。誰にも相談できずに悩んでいる時、がん患者が自ら情報発信している姿に励まされたからだ。次は自分が勇気づけたいと一念発起。振り返れば、余命宣告から1年半が過ぎていた。

 

坪川由美子さん:
去年は死にたい、生きている意味ある?とか自分に問うことがあった。ただ今は欲がでてきて生きなきゃという思いが強い。娘の結婚とか出産とかを見届けたい。自分が体験したことを伝えて、みなさんもそうならないために早期に発見する取り組みを伝えたい

登録者数は現在630人。YouTubeを始めてから、全国各地のがん患者との交流も生まれ始めている。

 

坪川さんの娘 まやさん:
がん患者のコミュニティーを作っていることはいいこと。行動しないと変わらないということをお母さんから学んだ

「がんになることは悪いことではない。悩んでいるのはあなた一人じゃない」と坪川さんは呼びかける。

坪川由美子さん:
ステージ4がんサバイバーのゆみねーでした。ほんならまたの。バイバイ。ありがとの

(福井テレビ)