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給付金について「困ったらいつでも聞いてもらって構わないっす」

「石川容疑者は給付金申請の知識に自信を持っている様子だった」と語るのは、会えば挨拶を交わす仲だったという近隣住民だ。

「1年くらい前に、ワクチンの接種やらコロナの給付金やら申請する必要があることが多い時期に、石川くんに『あなたはちゃんとやったの?』と聞いたことがありました。私が、仕組みが難しいから困るとぼやいたら『困ったらいつでも聞いてもらって構わないっす』と言っていました。育ちがいい子という印象でしたが、役所の職員さんだったんですね。たかが18万円で安定した将来を棒に振ったのはかわいそうだけど、詐欺はダメですよね…」

 渋谷区役所職員の年収は高く、サラリーマンの平均を上回っている。モデルケースでは41歳で年収633万円となっており、地道に働けば石川容疑者にも明るい未来が待っているはずだった。

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 職員が2度も逮捕されたことを受け、渋谷区長の長谷部健氏は「度重なる事件で極めて遺憾であり、当該職員に対しては厳正に処分するとともに、職員に対しては信用回復に向け規範意識の徹底を指示してまいります」とコメントを発表している。

 区役所職員への信頼を裏切る2つの事件。信頼回復は急務だ。