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〈辞表を提出〉寺田稔総務相  妻の政治団体が“脱税”していた<大臣秘書官が認める>

〈辞表を提出〉寺田稔総務相  妻の政治団体が“脱税”していた<大臣秘書官が認める>

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 寺田氏の大臣秘書官で、「みのる会」と「以正会」の事務担当者を務める迫田誠氏に話を聞いた。

税務署に提出する必要がある「給与支払事務所等の開設届出書」を未届けだった

――「以正会」について。

「以正会はぶっちゃけて言うと、もうほとんど活動していない。収入がないので、『みのる会』なり寺田稔から一旦寄附をして、活動費を作っている。ただ、その殆どが、事務所のスタッフとかへの人件費なんですよ」

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 迫田氏によれば、以正会は昨年、地元秘書ら6人の事務所スタッフに対し、計約457万円の報酬を支払っていたという。では、雇用主として源泉徴収を行い、納税義務を果たしていたのか。

以正会の「人件費」支出

――源泉徴収は行っていた?

「源泉徴収票を発行できていないんですよね、以正会として。報酬を支払った全員に対して、源泉徴収票を発行できていなかった」

 迫田氏が「税理士による説明」として送付してきた文書によれば、そもそも以正会は、給与を支払う際に税務署に提出する必要がある「給与支払事務所等の開設届出書」を未届けだったという。

 「以正会」の収支報告書によれば、2015年から2020年までで計約3100万円を人件費として支出している。この全額について、源泉徴収を行っておらず、納税を怠っていたのか。