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 ただ、相手もしっかり対応してくるので、容易にはゴールを奪えない。実際、ここまで2試合を戦い、鎌田はW杯の舞台が簡単ではないことを学んだ。

「ワールドカップを見ているとグループステージで連勝できる国は本当に少ない。強いチームも実力的に劣るチームもみんな国を背負って、プライドと気持ちを持って戦っているので、どの試合も難しいし、どこが勝ってもおかしくはない。だから、スペイン戦も僕は十分にチャンスがあると思う」

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鎌田が語ったスペイン戦の“勝利のカギ”

 スペイン戦は、どういう点に勝機を見出しているのだろうか。

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「いい守備がいい攻撃を生む。コスタリカ戦は、それがうまくハマっていなかった。スペイン戦は、自分たちが狙っているようないい守備からいい攻撃に繋げられるようにしたい。あとは、ボールを奪った後の素早い判断が重要になる。1タッチや2タッチでいかに崩していけるか。相手はボールを大事にするので、パスを奪った後のショートカウンターでいかに崩してシュートまでもっていけるか。そこがカギになると思います」

 グループステージ3試合のなかでも、今回のスペイン戦はもっとも厳しい試合になる。鎌田は、その困難な試合で、日本の決勝トーナメント進出に貢献できるのか。

「自分は、もっとできると分かっている。間違いなくできると思う」

 表情は厳しく、強気の姿勢は崩さない。自らの覚醒がなければ難敵スペインを打ち破るのが難しいことは、鎌田自身が一番理解しているのだ。

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