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 また、平和自動車の元最高責任者は、「北朝鮮当局の要請で、海外から北朝鮮内に軍需物資を運搬したことがある」と認めた。

 また、この元最高責任者は「朝鮮労働党機械工業部長だった朱奎昌と密接な関係にあった」とも証言した。朱は軍需工業のテクノクラートで国防科学研究機関である第2自然科学院(現・国防科学院)院長を務めたが、ICBMの開発に中枢的な役割を果たした人物であり、北朝鮮の「ロケット3人組」の1人とされている。北朝鮮が2009年4月に発射した長距離ミサイル「銀河2号」と2012年4月と12月に発射した「銀河3号」の開発にも深く関与したと言われている。

朱奎昌氏 ©時事通信社

 朱は2010年、米国とEUの個人制裁リストにあがった。2013年にも北朝鮮の大量破壊兵器開発の責任者として名指しされ、国連制裁の対象になった。

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送金のキーマンは何と答えるか?

 韓国国防省の元次官で、対北戦略を研究する国防研究院安保戦略研究センター長も務めた白承周氏は、DIA報告書の記載を見てこう指摘する。

「もし統一教会から資金が渡っていたなら、北朝鮮が核やICBMの開発に資金を流用した可能性は非常に高いです。北朝鮮は兵器の開発に使う資金の出所について気にしません。核ミサイル開発にすべての資源を集中する時に、(統一教会からの資金を)使わないはずがない」

 今回、「文藝春秋」取材班は、北朝鮮への送金を取り仕切っていたキーマンとされる人物(日本人)に接触。キーマンは、北朝鮮への送金プロジェクトに関与していたことを認めた――。12月9日発売の「文藝春秋」1月号、および12月8日公開の「文藝春秋 電子版」では、統一教会マネーが北朝鮮の軍事開発に寄与した疑惑の数々を10ページにわたってレポートしている。

文藝春秋

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ペンタゴン文書入手 北朝鮮ミサイルを支える統一教会マネー4500億円