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摘発のきっかけは「同業者の嫉妬」?

「スッキリ」に対する捜査が始まった直接のきっかけは、今年6月に「飲食店なのにわいせつなことをしている」という情報が警視庁に寄せられたことだという。その後の捜査で、「スッキリ」が5カ月間で1億5000万円以上の売上があったことが判明した。

 渋谷でかつて風俗店を経営し、現在は飲食店を営む男性は「タレコミは同業者の嫉妬を買った結果だ」と摘発の裏側を推測する。

営業中は行列ができていた「スッキリ」店舗もガランとしている

「要するに“嫉妬”なんです。警察にタレコミをしたのはおそらく同業者でしょう。私が経営していた風俗店も過去に摘発を受けています。『スッキリ』は店名を変えながら渋谷で20年くらい続いている人気店で、かなり悪目立ちしていました。たびたび警察の警告を受けていましたが、他地域の店舗に女の子を避難させて一時休業し、ほとぼりが覚めると営業を再開していました。警察としてはそういう人気店を摘発すれば見せしめ効果が高いし、売れている店を引きずり下ろしたい同業者とも利害が一致するんです」

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「『制服、脱がせて?』と言われるとたまらなく興奮するんですよね」

 女子高生風の制服などの定番に加えて、体操服やサンタクロースのコスチュームを女性店員に着せるイベントを開催していた。「60分4回転コース」などコースの選択肢も豊富だった。冒頭の男子大学生は「スッキリ」の“魅力”を懐かしそうにこう振り返っていた。

「スッキリ」様々なイベントが行われていた (ホームページより)

「地雷系メイクから黒髪ショートまで女の子のタイプは豊富でしたが、全体としてはロリ系の若い娘が多い店でした。自分は女子高生っぽい服装が好みで、年下に見える子に『制服、脱がせて?』と言われるとたまらなく興奮するんですよね。そのまま上目遣いで手でされるのが気持ち良くて、飲み会の前とかに月2ペースで通ってました。いつも数時間待ちの人気の娘がいて『いつかは』と思っていたんですがまさかお店がなくなってしまうとは……」

 “グレーゾーン”からはっきりと摘発対象となったピンサロ。逮捕された男らは「席の中が見える構造上、摘発を受けると思っていた」と容疑を認める供述をしているという。摘発ラッシュは今後も続きそうだ。