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 全国紙社会部記者によると、逮捕された3人のうち、服部容疑者は「ストレスを感じていた」と虐待の理由を話しているという。一方、ストレスの一言では済まされない、目を覆いたくなるような以下の事実が、これまでに市の調査で明らかになっている。

目を覆いたくなる虐待「園児を真っ暗な排泄室に…」

 ・ロッカーに入って泣いている園児の姿を携帯電話(個人所有)で撮影

 ・昼寝時、寝かせつけた園児に対し、「ご臨終です」と何度も発言

 ・園児を宙づりにした後、真っ暗な排泄室に放置

 ・園児の容姿を馬鹿にした呼びかけ(ブス、デブ等)、暴言を浴びせる

 ・手足口病の症状のある園児のお尻を、無理やり他の園児に触らせる

 ・園児に対し、カッターナイフをみせ脅す

 こうした虐待の兆候を感じていたというのは30代の近隣住民の女性だ。

裾野市の「さくら保育園」の園舎 ©文藝春秋 撮影/上田康太郎

「3年前に子供を園に預けていました。若い保育士さんばかりでしたが、いつも疲れがたまっている様子で、不安を覚えた記憶があります。モノを見るように子供を見るというか、事務的に『預かります』と言われていたのを覚えています。今回はたまたま発覚しましたが、もしかしたら自分の子も同じように殴られていたんじゃないかと思うと、悲しいですね」

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保護者の怒りを燃え上がらせる園長の“隠蔽疑惑”

 園側は内部告発を受けて、こうした3人の虐待の事実を把握していた。しかし櫻井利彦園長(53)は職員に土下座をして公表を免れようとしたばかりか、保育士全員に「業務中に知り得た情報や機密事項を漏えいしない」という誓約書に署名させた。「隠蔽しようとしているのではないか」と、保護者の怒りが燃え上がる結果を招いている。

さくら保育園の櫻井利彦園長(「FNNプライムオンライン」12月4日配信より)

 裾野市の村田悠市長も5日、園長を犯人隠避容疑で刑事告発するなど、騒動が終息に向かう兆しは一向にみえない。

 TwitterなどSNS上では3人を「鬼」と呼ぶ声もあるが、周囲から聞こえてくる3人の日常は「鬼」とはかけ離れた姿だ。服部容疑者の近所に住む男性は戸惑いを隠せない。