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《さくら保育園虐待》現地で判明した保護者間の“複雑な思い” 「正直、倒れたいのはこっちの方!」 擁護派は「容疑者は本当に優しい方」「園長を刑事告発はやりすぎ」

《さくら保育園虐待》現地で判明した保護者間の“複雑な思い” 「正直、倒れたいのはこっちの方!」 擁護派は「容疑者は本当に優しい方」「園長を刑事告発はやりすぎ」

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《3日間実習お疲れ(;_;) すっごい大変だったけど2月に本実習あるし期間長いけど将来のために頑張る!(b^-゜)》

 2011年、三浦沙知容疑者(30)はFacebookでそんな未来への希望を語っていた。保育士志望の女子学生に、こんな結末が待っているとは誰が予想できただろうか。

裾野市の「さくら保育園」の園舎 ©文藝春秋 撮影/上田康太郎

 静岡県裾野市の「さくら保育園」の元保育士、三浦容疑者、小松香織容疑者(38)、服部理江容疑者(39)の3人が暴行容疑で逮捕された事件。園児の足を掴んで宙づりにした後に真っ暗な排泄室に放置したり、カッターナイフを見せて脅したりと、耳を疑うような虐待ががあったと市が発表したのは、11月30日のことだった。

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三浦容疑者のTwitter

 12月6日には新たに、園が提出した調査報告書が公開され、さらなる虐待の詳細な事実も判明した。社会部記者が話す。

「くるくる」「ぺろぺろ」園児に不適切なあだ名

「逮捕された3人の保育士は、くせ毛の園児のことを『くるくる』、舌を出す子を『ペロペロ』などとあだ名をつけたり園児の写真を送ったりと、現場保育士間のグループLINEで悪質なやり取りしていたことが新たにわかりました。服部容疑者は『親しみを込めて呼んだつもりだったが、今考えると適切ではなかった』と話しているようですが、苦しい言い訳のようにも聞こえます。一方、バインダーで園児の頭を叩いたことは認めていて、『園児と保護者には申し訳ない』と反省する供述をしているようです」

逮捕された(左から)三浦沙知容疑者、小松香織容疑者、服部理江容疑者(「FNNプライムオンライン」12月5日配信より)

 事件を受けて臨時休園していた園は6日、園児の受け入れを再開した。ただ、三浦容疑者は正規職員として9年、小松容疑者は臨時職員として6年、服部容疑者は派遣職員として3年働いていたこともあって、「過去にも明るみになっていない虐待が行われていたのではないか」と疑う保護者も多く、騒動が終息したわけではない。

 さらに園への批判の矢面に立たされたこともあってか、櫻井利彦園長(53)は同日、事態の収拾にメドをつけられぬまま、体調を崩して救急搬送されていたことも判明した。

 2歳の息子を預けているという保護者の女性が、やり場のない怒りを訴える。