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高まる不信感「別の園なら安心なんて言えない」
「正直、倒れたいのはこっちの方です。ママ友のなかには転園を希望する人もいるし、私もこんなところには預けるのは不安だから保育園に行かせるのをやめるか、転園させることも考えました。ただ、私は共働きで仕事もあるし、息子も『イヤだ!』とグズっているので、それも難しいなと……。
それに、これだけ評判が良かったさくら保育園ですら、こんなにヤバい虐待が起きていたわけですから、別の保育園なら絶対安心なんてとても言い切れない。不安だけどどうしようもないので、とりあえず様子見するほかありません」
こうした園への強い憤りを訴える声がある一方、保護者の間でも温度差があり、なかには“擁護派”も現れ、分裂が生まれているようだ。別の保護者女性が話す。
“擁護派保護者”は「容疑者は本当に優しい方」
「さくら保育園には0歳の時から4歳の子供を預けていますが、預けている間に保育士さんの虐待を伺わせる言動があったとは、本人から一言も聞いたことがありません。小松先生(小松容疑者)にもお世話になりましたが、本当に優しい方で、カッターを突き付ける姿なんて、全く想像がつかないというのが正直な感想です。
とりあえず、懐いていた先生が虐待で逮捕されたと聞いて混乱しないように、子どもにはニュースを見せないようにしています。園に憤る保護者がいるのもわかりますが、全員がそういうわけではない。説明会にも参加しましたが、怒りの度合いは人それぞれではないでしょうか」
この保護者は、これからも子供を園に預け続けるつもりだという。
3歳の孫を園に預け、日々送り迎えをしているという保護者の70代男性にとっては、逮捕された保育士3人がすでに園を去ったということもあり、事件は「すでに終わったこと」のようだ。