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3度の離婚経験から学んだこと

――過去の結婚生活、あるいは離婚経験から学んだことを挙げていただくとすると何でしょうか。

いしだ まず何よりも大切なのは、妻となった女性に毎日興味を注いでいなければ、そのうち取り返しのつかないことになる、ということです。男女が一緒に生活していると、どうしてもマンネリ化しがちですけど、それをいかに全力で避けるかが重要だと思っています。

 たとえば相手の方が毎日ご飯を作ってくれたとして、「毎日本当にありがとうね」と、いかに形式的ではなく本心から言えるかですよ。結婚する前の何倍も立ててあげないと、すぐ他の男性に気持ちが向いてしまうことを痛感しています。僕、実は3回とも浮気されてお別れしてますから。

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――次こそはそこをうまくやるぞと考えているわけですね。

いしだ そうですね。ガールフレンドの関係だった時と同じかそれ以上に、毎日褒めて、毎日思いやって、家事でも子育てでもできることは何でも自分が引き受ける。そのくらいの気持ちでいます。

 間違っても、出された食事に対して「うん、美味しいね」と適当に返事をしてはいけません。相手がどれだけ自分に対して一生懸命にやってくれたのかを理解して、自分もそれ以上のものを返す意識が必要だと思います。

――1つの家族を作ることは、やはり仕事をしていく上での原動力になりますか。

いしだ それは間違いなくそうですね。僕の場合はとくに娘の存在が大きいですが、元妻の存在だって今も励みになっています。単純ですけど、忌憚なく「頑張ってたくさん稼いでよ」みたいに言われると、本当に「頑張るぞ」という気持ちが湧いてくるのは、やはり一度は家族だったからでしょう。

――結婚や恋愛について、父親の石田純一さんから何か意見をもらうことはありますか?

いしだ 昨日も電話で話したところで、一通り仕事の話をしたあとに、「まあ、壱成もモテるのはいいけどさ、ほどほどにね」と言われました。あんたに言われたくねえよと思いましたけど(笑)。家族や女性の存在がエネルギーになっているのは事実なので、僕にとって大切な人たちを守りながら、仕事にもプライベートにも全力を尽くしていきたいですね。

写真=三宅史郎/文藝春秋

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