3度の結婚と離婚。そしてうつ病に植毛と、様々な話題でネットニュースを騒がせている俳優のいしだ壱成(48)。しかし、現在は公私共に好調のようで、明るい話題もちらほら聞こえてくるようになった。人生大逆転の秘訣を本人に聞いた――。(全3回の1回目/続きを読む)
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来年までスケジュールはパンパン
――まずは最近の仕事の状況について伺いたいのですが、昨日までタイに行っていたそうですね(※取材時)。
いしだ そうですね、昨日の早朝に帰国したばかりです。今後はぜひタイでも仕事をしたいと思っていて、今回はその仕込みというか、ネットワーク作りのための渡航でした。
――活躍の場を海外に広げていくお考えが?
いしだ そのつもりです。今回も向こうにいる知人から、業界まわりの関係者をご紹介いただきました。具体的には再来年度あたりを目指して、アンダーグラウンドから徐々に火がついていくような作品を仕掛けようとしているんです。
もともと僕は中国でもデビューしているので、それまでには中国映画も3本くらい形になると思います。それに合わせてアジアでいろいろ種まきをしている状況ですね。
――アジア進出といっても、そう簡単なことではないですよね。
いしだ そうなんですけど、中国で以前、『恕の人 ~孔子伝~』(2010年)という大河ドラマに出演させていただいた時の、太いコネクションがあるんです。まだ少し先の話ですが、中国で映画を撮らせてもらうプランもありますよ。
もちろん、日本でもいろいろやっていますけどね。映画や舞台など、お芝居の仕事は来年の冬までスケジュールが埋まっている状態です。
――なるほど。ほんの1年前と比べると、別人のようにアクティブに活動されていますね。
いしだ そうですね。去年の今頃はまだ石川県で暮らしていて、完全に一線を退いた状況でしたから。当時はうつ病と戦いながら子育てをしていて、世間からさんざん叩かれたりもしましたが、CMやバラエティ番組も決まりましたし、ここまで来れたのも本当に周囲のサポートのおかげだと実感しています。
――バラエティ番組に出演するとなると、いろいろ変ないじり方をされることに抵抗はありませんか?
いしだ 5~6年前までは、けっこうバラエティ番組にも出ていたんですよ。その時にさんざん「ハゲ」とか言われていたので、慣れてしまったところはありますね。むしろ最近では、いじってもらえるのはありがたいことだと思うようになりました。
――ネットニュースを見ていても、失礼な質問を真正面からばんばん受け止めていらっしゃる印象です。
いしだ それも慣れでしょう(笑)。それにいまは、こうして充実した毎日を送れているので、たいていのことは余裕をもって受け止められると思います。CMにしても、テレビで流れるような大きな案件ではないのですが、主にYouTubeを中心に、5~6社と契約しています。こういうのもすべて昔築いた人間関係が物を言っていて、本当に毎日感謝しかありません。