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「確認不足により掲載されたままとなっておりました」

 岡本事務所に12月12日に質問状を送ると、翌日までに、次のように回答した。

「ご指摘の物件は、以前埼玉県在住時の自宅として使用しておりました。2019年8月9日に東京へ居住地を変更して以降、2020年12月20日に不動産仲介事業者と契約し売却を模索しておりました。その後に、副大臣に就任し、図らずも在任中に契約が成立しました。本来であれば規定に基づき、退任時の資産公開にて当該物件を削除すべきでしたが、確認不足により掲載されたままとなっておりました。誠に遺憾でございます。今回ご指摘を受け、直ちに訂正手続きを行いました」

 実際、財務省広報室に問い合わせると、岡本氏は小誌が質問状を送った12月12日付でタワマンを所有している旨の記述を削除していた。

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更なる疑惑により丁寧な説明が求められる

 岡本氏を巡っては、「週刊文春」が12月8日発売号で、2018年と2019年に開催された政治資金パーティ「衆議院議員 岡本三成君を励ます会」の収支が関連政治団体の政治資金収支報告書に記載されていない政治資金規正法違反の疑いを報じた。

 岡本氏はこの“闇パーティ”疑惑に対して、「任意団体『衆議院議員 岡本三成君を励ます会』が主催したもので収支等を報告するには及びません」として政治資金規正法違反には当たらないとしたが、ここにきて更なる疑惑が発覚した格好だ。クリーンな政治を標榜してきた公明党の国会議員だけに、大臣規範違反の疑いについても、より丁寧な説明が求められることになりそうだ。

 12月14日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および12月15日(木)発売の「週刊文春」では、公明党の北側一雄副代表が地元で開いてきた「北側一雄と語る夕べ」も、岡本氏と同様、収支を報告しない“闇パーティ”として開催されていた疑惑について詳報している。

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