1ページ目から読む
3/4ページ目

「紀宮様が皇室を離れられましたことに寂しさも」

「今年11月には、紀宮様がご結婚なさいました。このことはとても嬉しく、心よりお祝い申し上げております。紀宮様には、私が皇室に入りましてからの12年余りの間、様々な面でお助けいただいておりましたことを度々思い、感謝の気持ちで一杯になります。紀宮様が皇室を離れられましたことに寂しさも感じますが、これからの新しいご生活でのお幸せをお祈りしたいと思います」

2005年11月15日、結婚式後の記者会見での黒田慶樹さんと清子さん ©JMPA

 このご感想が公表された約1年前、2005年1月には、雅子さまは2年ぶりに新年一般参賀に参加された。その時、婚約内定が正式に発表された紀宮さまが雅子さまのお隣にいらっしゃり、笑顔で言葉を交わされていたことは印象深い。時折、お二人で話し込まれる場面もあった。

2005年、新年一般参賀で談笑される雅子さまと紀宮さま(当時)。雅子さまは落ち着いたダークブルーのローブ・モンタントをお召しに。ビジューのような装飾が襟元と袖口に施されている ©文藝春秋

紀宮さまが明かした“雅子さまの印象”

 紀宮さまは、2005年11月に秋篠宮さまの学習院時代のご友人であった黒田慶樹さんと結婚された。現在は都内のマンションで日常を送り、2017年からは伊勢神宮祭主を務める。雅子さまが結婚される前、紀宮さまは、雅子さまの印象をこう述べられている。 

ADVERTISEMENT

2005年11月15日、披露宴会場に入る黒田慶樹さん、清子さん夫妻を拍手で迎えられる天皇皇后両陛下(当時) ©共同通信社

「(雅子さんとは)まだゆっくりとお話をする機会はございませんが、自分をしっかりと持っていらっしゃり、ユーモアのある楽しい方のように拝見しております。頼もしい姉二人を持つことが出来て大変心強く思っております」(1993年、お誕生日の文書ご回答)

 その一方で、皇居や赤坂御用地に生息するカワセミなどの生態調査をライフワークとした紀宮さまだが、かつて赤坂御用地内の東宮御所にお住まいだった皇太子時代のご一家とのご交流は頻繁ではなかったようだ。雅子さまの病気療養とご体調の波の影響もあったのだろうか。