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《そら、ちゃんと試験を受けていますよ。多少は下駄を履かせてくれたと思うけどね。日経新聞の「私の履歴書」でも、ぼくが勉強もしないで入学したということになっていて、大学が大騒ぎした(爆笑)。》

「爆笑」してるのである。怪しい入学方法が持ちネタになっているのだ。なんという図太さ。

「講談社だけは相容れない」じゃなかったの?

©文藝春秋

 この対談が収録されているのは『日本政治のウラのウラ』という森喜朗の本で、聞き手が田原総一朗であった。講談社から出ている。

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 ……え?

 あーー、講談社からゴキゲンに本を出してるじゃん! 「講談社だけは絶対、私は相容れないんですよ」じゃなかったの? (週刊文春 9月15日号)

 しかも森喜朗が怒ったとされる「週刊現代」や「FRIDAY」の記事が出たあとの2013年に出版されている。いい加減だなぁー。

 しかし、森喜朗が講談社を排除して五輪スポンサーにしたというKADOKAWAが、汚職に手を染めていたとなると笑ってすまされない。元組織委会長としてすぐに記者会見をするべきではないか。どれだけ組織ぐるみで腐っていたか? もしくは今回の件は検察の暴走なのか? たくさん説明すべきことがあるはず。五輪には税金も投入されているのだ。森喜朗先生、記者会見をしてください。「時間がかかる」のは大歓迎です。きちんと説明してください。

 胸像を建てるのはそれからだ。

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