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「ジャニー氏の指導をうけた滝沢はジュニアのオーディションの面接官をつとめたこともあります。あるオーディションで関ジャニ∞の横山裕を不合格にし、ジャニー氏が慌てて連れ戻した話は有名です。現場でジャニー氏の“イズム”を叩き込まれた滝沢は、後継者として適任でした」(タレント仲間)

 滝沢のジュニア時代を知るジャニーズ関係者が語る。

「若い頃から、彼はステージに出ながら裏方の仕事にも熱心に取り組んでいました。ホームビデオを撮るのが趣味で、自ら台本を書き、後輩ジュニアに演じさせた映像作品をよく撮っていたものです。彼の部屋の書棚には誰に見せるわけでもないオリジナルテープがずらりと並んでいました」

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滝沢の思いと翼の苛立ち

 9月11日、滝沢と今井翼(36)はジャニーズの本社ビルで話し合い、解散を決断。2人の意向を確認したジャニーズは、極秘裏に担当記者を招集した。

「急遽、2人の囲み取材をセッティングし、滝沢が引退後にジャニー氏の後を継ぐことと、近く今井が事務所を退所することが明かされたのです」(芸能記者)

 報道陣の前で滝沢はジャニー氏への熱い思いを饒舌に語る一方で、今井は憔悴し切った表情でほとんど言葉を発することもなかったという。

「対照的な道を選んだ2人の間には、微妙な空気が流れていた。記者の質問が滝沢の引退後の活動に集中したことに気を揉んだ事務所サイドは、各社に今井の扱いを小さくしないよう要請したほどです」(ワイドショー関係者)

退所を表明した今井翼

 今井の表向きの退所理由は持病であるメニエール病の治療だが、滝沢との不仲が一因となったことも否定できない。

「今井はかつて、自分と滝沢を『ジャニーさんとメリーさんの申し子』と語り、ジャニーズに忠誠を誓っていた。しかし次第に、滝沢との扱いの差が広がって行くことに苛立ちを隠せず、自暴自棄になっていた時期もありました。ジャニーズ事務所は今井の体調を気遣って退所日を定めておらず、ハワイ旅行を手配し、海外で静養することを提案しています」(芸能関係者)

 1962年の設立以来の組織再編を行ったジャニーズ。その背景にはジャニー氏の健康問題がある。